3.5(土)新宿デモにご参加ありがとうございました!

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2015年12月7日月曜日

原発事故被害者の切捨てを許さない 東京集会 鎌田慧さん、宇都宮健児さんも参加

12月5日、田町交通ビル6階ホールにて
「2015 原発事故被害者の切捨てを許さない 東京集会」(原発事故被害者の救済を求める全国運動主催)が開かれました。
集会には160名が参加し、福島在住者、避難者および、さようなら原発1000万人署名市民の会世話人の鎌田慧さん、反貧困ネットワーク代表世話人の宇都宮健児さんも参加されて層の厚い、大変有意義な集会でした。国と東電の起こした原発事故の被害者がいかに切捨てられようとしているか、また後半の南相馬・避難勧奨地域の会の小澤さんのお話では避難指定がいかに国の勝手なやり方で行われ、また避難指示解除がいかに不当なものであるかを詳しくお話いただき、理解が深められました。
ぜひ、動画をごらんください。UPLAN三輪さん、いつも配信ありがとうございます。


20151205 UPLAN【前半】原発事故被害者の切捨てを許さない東京集会


20151205 UPLAN【後半】原発事故被害者の切捨てを許さない東京集会

会場ロビーに貼られた放射能から子どもを守ろう関東ネット作成の千葉・茨城汚染地図

集会宣言の後、みんなで「原発事故被害者の切捨てを許さないぞ!」とシュプレヒコール

以下、当ネットのボランティアからの報告です。

 全体を通して一番感じたことは、福島原発事故の被害者の方たちが忘れられず、国から置き去りにされず、どう個人の権利を主張し守っていくかを、多くの人が自分のこととして考える必要があること、そしてその手段をどう講じていくべきなのかを、考えなくてはということです。被害者の方たちの現状を知れば知るほど、多くの人たちにそれを伝え、当事者の立場に立って考えるきっかけを作りたいと感じています。

 以下、登壇された方たちのお話しの中で特に印象に残っているものから感想を書かせて頂きます。


佐藤和良さんのお話から
現政権の対応は、2020年のオリンピックに向けて原発事故がなかったことのようにしている。
自公政権のままではいつまでも被害者が切り捨て状態、来年の参院選がもしかしたら同日選挙になるかもしれない、自公政権が続かないようにみんなで気持ちを一つにして全国運動をしていきましょう、と仰っていました。
私も全く同じ気持ちです。すべては政治で決まる、その政治を担う国会議員を選ぶのは主権者である国民、とするならば、今の原発事故被害者の方たちへの切り捨て対応を変えるには、政権交代の一歩になる参院選での野党勝利です。同日選になるなら、それで政権交代が出来ることになります。
被害者支援=選挙への意識も高める必要性がある、ということを強く感じました。
 村田弘さんからお話から
  大きく3つのことをあげられました。
①責任の所在がほったらかし、そもそも被害の全貌も明らかにされていない、
②健康被害への不安などに対する賠償、
③将来被ばくによる身体への補償です。
 個人的には、この国の権力者はいつでも責任の所在を明らかにすることを避けていると感じています。
 原発事故が起きたときも、東大の教授が「想定外」と言ったらその言葉をいいように使いまわし、あらゆるところで想定外と言っています。その対応に怒りを感じますが、責任を追及しなければ被害者の方たちが泣き寝入りすることになってしまうので、大変だと思いますが戦うしかないと、その状況の中で少しでも何か役に立ちたいと思いました。
 長谷川克己さんのお話から
  一番響いたのは、福島を去るとき、お子さんがおじいちゃんおばあちゃんに何度も
 「さようなら、さようなら」と言っていたとお話しされたことです。まだ5歳のお子さんがどんな気持ちでおじいちゃんおばあちゃんにさようならと言ったのかを考えると、身につまされます。
 また、避難したために貧困になるという構図は絶対に作ってはいけないと思いましたし、このような状況を作らせている国の対応もやはり許せないと思いました。
 鎌田慧さんのお話から
 脱原発をメインに動いているが、原発をなくす運動と避難者を助ける運動を重ね合わせていったほうがいいと思い参加したと仰っていました。
私も、原発事故の被害者の方たちの声を伝えていくことで、いかに原発がこの国にあってはいけないものかを訴えていくことになると感じているので、こういう動きがどんどん進んでいって欲しいと思います。
宇都宮健児さんのお話から
 福島の母子家庭で、お子さんが奨学金をもらうようになったら、生活保護支給額が減らされたというお話しを聞き驚愕しました。どこまで行政は弱者に冷遇対応をすれば気が済むのかと、怒りを感じずにはいられません。
また、今の政権になってから生活保護支給額が676億円減らされ約6.5%のマイナス、法人税は減額されそれに伴い企業の内部留保は69兆円増、それに対し今や4割が非正規労働者であり、派遣法の改正でさらに被用者の使い捨ての可能性が増え、企業の都合のいいように政策を打ち出しているのが自公政権、さらに東電は加害者なのに支援を打ち切るなんて話にならないと、弁護士の立場から貧困などの弱者の方たちへの冷遇を話していらっしゃいました。
ここでも全体を通して共通なのは、今の政権では弱者が切り捨てられるということです。
そして今のしくみは、弱者を増やしているということも言えると思います。原発事故の被害者の方たちがこのような冷遇に合わないためにも、やはり自公政権からの脱却が重要になると、改めて感じました。
最後に、起きてしまった原発事故を忘れるなんてあり得ないし、この国の中で語り続けなくてはいけないことだと思います。
福島にいらっしゃる方たちの中には、なかったことにしたいと思っていらっしゃる方もおられるかもしません。
しかし、原発というものがどれくらい恐ろしいものか、この国で事故が起きてしまった以上忘れるということはしてはいけないんだと思います。
そして、原発がこの国にある以上、いつ自分も福島の被害者の方たちと同じ立場になるかわからないという気持ちを多くの人が感じ、被害者の方たちの声に耳を傾け、原発のあり方を考え、それに対する権力(国会・内閣・裁判所・メディア)の対応を主権者である自分たちが監視し、考え続けていくことが必要であり、そうなるために自分なりに声を上げていきたいと改めて感じました。
(赤坂記)

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